冬のテント泊と硫黄岳(一泊二日)
先日、1泊2日で八ヶ岳の硫黄岳に行ってきました。
厳冬期の雪山登山としては、なかなか歯ごたえのある山行だったので鬼久しぶりにブログを書いてみようと思います。
山行の概要
1日目:
・美濃戸口(駐車場に車をとめてスタート)
・赤岳鉱泉でテント泊
※夕飯だけ赤岳鉱泉でいただく
2日目:
・テントをデポして硫黄岳ピストン
・テントを回収し美濃戸口へ
美濃戸口でスタート
今回は日曜日~月曜日の2日間で行ってきました。
朝8時くらいに東京を出たのですが、高速道路が1ミリも渋滞していなくて(本当にすばらしい)11時前には美濃戸口へ到着しました。
そういえば今回、中野のニッポンレンタカーで車を借りたんですがカウンターで対応していただいたお兄さんがすごい良い接客でした。(今書きながら思い出した)
おなじみ赤岳山荘の駐車場は、さすが日曜日だけあり7割ほど埋まりよう。
今回は水・食料込でジャスト17kgでした。
下山してから思ったのですが、もっと食料(というか酒のつまみ)はもっていくべきだったと反省しました。
スタート時は無風で気温が約マイナス2-3度。
厳冬期でもかなり過ごしやすい日だったのか、一瞬で暑くなりすぐにハードシェルを脱ぎました。(本当に15分くらいで脱いだ)
1時間ほど歩き、やまのこ村付近まで来るとシカさんがお出迎え。
その後、CT的には3時間ほどでしたがジャストくらいで赤岳鉱泉に到着の予定だったんですが、11時に駐車場を出ているためCT通りでいくと14時には赤岳鉱泉に着いてしまう予定。
それはそれで良いんですが、夕飯が18時(今回は初めて赤岳鉱泉の夕飯を予約してみました)だったんで、早く着いても暇すぎる。 ゆっくり行こう。とにかくゆっくり行こうという気持ちで歩みます。
日曜ですので、大勢の下山される方とすれ違いました。
ゆっくり行きたかったので、前方に一瞬でも下山中に人を見かけたら横に避けてすれ違っていました。
そして景色を堪能しながら歩くこと2時間....
雪の積もる森林と静寂を味わいながらのっしのっしと歩きました
すろと、ピッタリ14時13分(コースタイム通り)に赤岳鉱泉に到着してしまいました。。。orz
これから夕飯(18時)までの間3時間以上いったいなにをすればいいのでしょうか。。滝汗
平日だけあって、平らな場所は選びたい放題。
この日はトイレにアクセスが程よい一人用ぴったりの整地された場所があったので、すぐに決まりました。
整地されていたものの、中心部が溶けて凹んでいたので、(さらに凍ってカチカチだったため)スノーショベルで逆に雪を盛って平らにしました。
ところで、未だに厳冬期用テントを用意していないんですが森林の中だからか、3シーズン用でも事足りてしまいますね。
去年に続きAtom2pを張りました。
テントを設営しても、まだ15時。 3時間以上あります。。。
というわけで、やってしまいました。
赤岳鉱泉の夕飯
ちなみにテント場の受付をしたときに、夕飯代も払ったのですが受付の上にあったボードでは、、
「本日の夕食:エビフライ」
と書かれていました。
これを見た瞬間、「かの有名なステーキでは無かった。。。」
。。と心の中で囁いたのですが、時間になり食堂へ行ってみると
とてつもなくデカいエビフライが運ばれてきました。
🍤←こんなのを想像してたから、椅子から転げ落ちそうになった
しかもホタテのフライも付いています。
他にもお鍋では水餃子がぐつぐつと煮立っており、こちらも本当に美味。
餃子の中には香り高い謎のなんか(香草?)が使われておりました。
この寒い大森林の中で温かい食事は身に染みるほどでした。
本当に美味しいので,2500円は安いです。
この日、夜は本当に雪が降り積もりました。
テントに入ると、だいたいマイナス5度くらいでしたがすぐに0度近くまで上がり、この日は快適に眠ることができました。
二日目:硫黄岳へ
翌朝起きると、青空が広がっております。
アイゼンにゲイターなど、身支度を整えアタックザックで硫黄岳へ。
このあと、山頂につながる稜線に出るのですがとんでもない爆風でした。
昨年赤岳にトライした時も爆風でしたが、今回は硫黄岳...
まぁ、行けるんじゃないかな って思って(こうやって人って死ぬんでしょうね)
ひとまず行ってみることに。
サングラスではもう全く太刀打ちできず、まともに立っていられないくらいだったのでバラクラバ&ゴーグルにチェンジしました。
稜線では、たまに体が煽られて転びそうになりましたが、難所もなかったのですんなり頂上まで登れました。
そして、山頂に到着した時は誰もいなく独り占め。
本当に来てよかった。。 とめちゃくちゃアドレナリンが出ました。
その後あっというまに下山し、テント場に付きました。
とても心地の良い達成感がありました。
ササっとテントを片付けると、八ヶ岳ブルーが広がっていました。
同じ北沢コースで美濃戸口へ下山しました。
月曜日なので、帰りの中央道も全く渋滞がなく本当に最後の最後まで素晴らしい山行となりました。
おわり。
最後に今回持っていった道具だけ記載します
山の記録とフィトンチッド
趣味の登山やアウトドなアアクティビティを残したいと思い、ブログを開設しました。
思い出に残る山行など、追加していきたいと思います。
それとは別に今日はフィトンチッドについて少しだけ。
Phytoncideとは
登山を始めた頃、誰かに教えてもらったのか、ネットで偶然見つけたのか、もう全く覚えていないんですが
「人は木が生えているところに漂っている空気を吸うと幸せになる」
と教わりました。
後にそれがフィトンチッドという物質として認知されていることを知ります。
Wikipediaによると「フィトンチッド」はどうもロシア語の読みだと前職同僚に教わりました。
ところで、Google翻訳や、MacのターミナルでText to speechにかけてみると、英語では
"ファイトンサイド" or "フィトンサイド"
が近く、英語圏では上記のように発音されている模様。
Phytoncideの効能
どこまでの効果があるのかは知りませんが、この物質を人間が吸うとリラックスする効果があるようです。
よく森林浴などで癒やしを求める行動がありますが、科学的に裏付けられているのかもしれません。
いま、自分が東京に住んでいるから余計そう思うのかもしれませんが、登山に行った時などは樹林帯を歩くと、ただそれだけで愉快です。
もちろん空気だけでなく、実際は緑色の木々の景色や、コンクリートの建造物が全くない景観も良いのかもしれません。
ただ、山に行くといい感じになるという事実は間違いがないようです。
しかも、これは完全に無料で提供されています。
とりあえず登山にいったときは積極的に摂取しています。
さらにさらに、フィトンチッドはコロナに有効という説が
ただでさえ怪しいフィトンチッドですが、それを冠して社名にしているフィトンチッドジャパン。
(怪しさ満点)
もしこれが本当なら、私はコロナ渦で最後までワクチンを打つ必要がないかもしれません。
と、謎は深まるばかりですが、フィトンチッドとは関係なく何となく山のログを記録していこうと思っている次第です。
ところで、、、、そもそも雪山登山ではフィトンチッドが漂わなそうですが、全く問題なくEnjoyできていますし、健康を維持できております。
また何かわかれば記録していきます。
おわり。