(去年の夏に)立山三山+剱岳に行ってきました
あけましておめでとうございます🎍
今年もよろしくお願いいたします🌅
2024年1月2日なんですが、まさかの去年の夏に行った登山の記事です。
年末年始でいくつか知人のブログ記事配信通知が飛んできて読んでいたのですが、
「しまった、そういえば剱岳の記事を書きかけて途中保存したままだった」
という事を思い出し、せっかくなので最後まで書ききろうと思います。
ちなみに行ったのは2023年の8月なので、半年熟成させてからの投稿。
ソロで立山三山&剱岳に行ってきました
かつて雄山にだけ登った事があったのですが、あまりにも立山周辺の景観が良かったのでまた行きたいと思っておりました。
ただ、3連休が取れそうだったためせっかくなので剱岳にも足を伸ばす事に。
剱岳は難易度的にハイレベルだと聞いていたものの、3年前に行った穂高縦走があまりにも鬼だったため、それと比べたらまだ優しいんじゃないかと楽観的になっておりました。(が、このあと盛大に後悔する事になります)
今回の日程はこちら
- 木曜日
- (仕事)
- 23時 毎日あるぺんごう乗車@新宿
- 金曜日(1日目)
- 朝 室堂着
- 立山三山縦走
- 剣沢キャンプ場
- テント泊
- 土曜日(2日目)
- 剱岳ピストン
- テント泊
- 日曜日(3日目)
- 撤収
- 雷鳥沢を経由して室堂
- 12:30の室堂発のバスで新宿へ
交通に関する余談
公共の交通機関を使って剱岳に行く計画は以前から検討していたのですが、悩みポイントは最終日の帰りの交通手段でした。
一番良いのが今回使用した高速バスなのですが、東京へ行く便は12:30室堂発となっており遅くとも11:30には室堂へちゃんと到着できている(下山できている)計画が求められます。
もしこの室堂着がもっと遅くなる場合は富山までアルペンルート&電車で向かい新幹線で帰るという手段になります。
4年前?くらいに初めて立山を訪れた時の帰りの手段は新幹線だったのですが、とにかく富山駅までが面倒でした・・
(特に、でかいテン泊用ザックを抱えて富山駅行きのローカル線に乗るのが辛い!)
ので、やはり東京まで一つの乗り物に乗りっぱなしで帰れるバスを選定。
その場合3日目で疲れが溜まっている中、雷鳥沢から室堂まで11時台にちゃんと到着できるのか? という点が気になっていたのですが結果的には全く問題ありませんでした。(むしろ早く着きすぎた・・)
という感じで全体的に相当ゆとりのある快適な山行になりました。
初日(新宿〜室堂〜剣沢キャンプ場)
おなじみの毎日あるぺん号で新宿発室堂行きです。
木曜日の夜ですが、出発時間になるとほぼ満車(?)に近い人混みで賑わいました。
昔(20代の頃)はバスで知らない人の隣にいるなど一睡もできず、夜行バスは本当に苦手でしたがオッサンになったが故かは知りませんが爆睡でした。。
※現在39才
7時に室堂につき、バスターミナルをでると快晴。
おなじみの給水ポイントでプラティパスを満タンにして出発しました。
立山に初めて来た時は未だ登山を始めたばかりの頃で室堂から眺めた時はとんでもなく巨大ではるか彼方にあるように見えました。が、今回数年ぶりにやってきて改めて眺めると以前よりも少し小さく見えたのが印象的でした。
一ノ越から少し上がって以降はずっと立山の景観に癒やされまくっていました。
室堂よりも先の方には富山湾がかすかに見えます。(たぶん)
雄山登頂
ちょうど9時頃に雄山の山頂に着きました。
金曜日と言っても平日だからか、めっちゃ空いておりました。
せっかくなので雄山の山頂のピークにある神社にも寄りましたが、参拝客は自分ともう一人年配の男性のみ。
ゆったりと過ごせました。
大汝山〜富士ノ折立
雄山のあとは、富士ノ折立までの尾根を縦走です。
この時の景色が本当に最高過ぎました🥺
もうどちらを見ても絶景。 そして登山道もなだらかで歩きやすい。
天気も良いので最高。
別山
近くにいたソロ登山客の方にお願いして剱岳をバックに撮ってもらいました
剱沢キャンプ場
その後、12時過ぎにキャンプ場へ到着
テントを設営した瞬間、横になって爆睡しました。
やはり夜行バスからの登山は疲労が蓄積します。
テントの中からも剱岳がチラチラ見えるので、ついつい眺めてしまう。
余談ですが、この剣沢キャンプ場は売店が無いため、ビールを買うには剣沢小屋まで15分ほど下山しなくてはなりません。
これがマジできつい。。 (唐松岳の最下部のテント場を思い出します)
一缶のビールのためだけに往復30分のプチ登山。
2缶買うかめちゃ迷いましたが1缶で我慢しました。
2日目、剣岳へ
朝4時にテントをデポしたまま、剣岳へ向かいました。
あたりは真っ暗でしたが、剣岳に向かう人々のライトの明かりがチラホラ見えます。
登山中はここでも快晴に恵まれ、綺麗な朝焼けを見ることができました。
スリリングな岩場の連続
剱岳の登山中の写真は何回も眺めた事もあるし、Youtubeで動画を見たこともありましたが、正直全然怖さが伝わらなかった。
しかし、いざその場に来てみるとめっちゃ怖い(滝汗
(写真では伝わらないのは)なぜなのでしょうか。。
核心部として、いくつか有名な鎖場が紹介されますが、ぶっちゃけ核心部以外もずっと怖かったです。
広い登山道は道中ほぼ無く、常に片側がスパッと切れ落ちている崖の斜面のどこかに身を置いている感じ。
これが山頂付近だけの話であれば楽勝なんですが、剣山荘から暫く登った部分以降はずっとこんな感じです。
今回は4時半頃に剣山荘をあとにして、10時に剣山荘まで下山したので
だいたい6時間ずっと崖に這いつくばっていたような気分
何がなんでも一生こんなところに来ないぞ!
と心に誓いまくりながらよじ登っていました。
そう言えば崖っぷち(というかほぼ空中を横切る)で有名なカニのヨコバイですが、通化した後にそこがカニのヨコバイだったことを知りました。
山頂前後のルートなんて基本的にほぼ崖なので、ずっとビビっているためカニのヨコバイ以前から怖かったという。。
話がそれましたが、山頂には7時に到着。
ここだけは絶景を眺めつつ、ゆっくりと休む事ができました。
11時、下山完了
下山中もずっとヒヤヒヤしながら崖を這いつくばり、なんとか生きて帰還する事ができました。
なお、テントを撤収してこの日のうちに雷鳥沢キャンプ場まで降りようかずっと悩んでいたのですが剱岳小屋で銀色の魔の液体を大量に接種してしまい、やめることにしました。
信じられないレベルで精神的に疲労していたため、完全にキマりました。
一気に2缶飲み干しました。
死んだように寝る
まだ12時前、午後は一体どうするんだと思いましたが、なんだかんだ寝に寝まくりあっというまに半日が終わりました。
ところで今回の山行では初めてガスバーナーの先っちょを家に忘れるという失態を犯しました。
ので、アルファ米は基本水で時間をかけて戻して食べました。
初めて水で戻したのですが、めっちゃ微妙。 お湯って本当に素敵だな。
どうしてもカップヌードルだけは水では食べれないため、お隣のテントにいた同年代くらいのお兄さんにバーナーをお借りしました。
久しぶりの温かいごはんは身に染みまくりました。 お兄さん、ありがとうございました。
2日目は夕方に雨に振られましたが、止んだあとは綺麗な夕焼け。
3日目室堂へ
3日目は室堂までの片道3時間弱の工程しかないため、朝はギリギリまでゆっくり寝ました。
7時にテントを撤収してキャンプ場を後に。
本当にありがたいことに3日目も快晴🌞
剱岳をチラチラ見ながら「あんなところによく行ってきたな」と思い、雷鳥沢方面へ足を運びました。
剱岳は見るもので登るモノではないとよく言われますが本当に納得。
剣御前小舎から雷鳥沢までの下り道も本当に綺麗&絶景で良かった。。
ここでも富山方面は本当にクリアに見渡せてうっとり。
これを書いているのは1月ではりますが、今でも鮮明に覚えています。
室堂まで来るとおなじみのみくりが池。
綺麗で癒やされます。
室堂のターミナルには9時前に到着しました。
バスは12時半に出発のため、実に3時間も余裕がある。一体何をすれば・・・
と思いつつもビールにハイボールをおかわりして飲み続けていたらあっという間にバスの時間になっていました。
帰路の高速バスでは再び爆睡して東京に。
本当に3日間天気に恵まれて良かった事と、死ぬまでに一度は劔岳に登頂できた達成感でホクホクして帰宅しました。
装備振り返り
トレランシューズ
今回の山行では、バーナーを忘れた事以外にも反省点があります。
長時間の歩行ではどうしても軽い方が良い!と思いトレランシューズで行ってきたのですが、やっぱり普通の登山靴にしておけば良かったなと思いました。
立山三山や、雷鳥沢近辺では圧倒的な快適さを享受する事ができたものの、劔岳の険しい崖っぷちや岩岩している部分(特に、岩と岩のせっまい隙間に足を突っ込む事多数なルート)ではトレランシューズはソフトすぎて常につま先に緊張感あり。ふくらはぎの筋肉がパンパンに。
あと、つま先付近も岩にバンバンこすれるためかなり表面が傷つきボロボロになりました。
ちなみにトレランシューズはHOKAのスピードゴート4
おわり
というわけで2023年唯一のテント泊登山は劔岳でした。
色々ありましたが、経験値的にも学びがありつつ良い山行でした。
2024年もどうぞよろしくお願いします。